「1分40秒+2分30秒」を普通の電卓で雑に扱うと、思ったより簡単に間違えます。 動画の尺はお金の計算と違って、60秒で1分に繰り上がる世界です。さらにフレーム計算まで入ると、 10進法の感覚のままではズレやすくなります。

なぜ普通の電卓だと動画尺計算を間違えやすいのか

普通の電卓は、金額や数量を10進法で計算する前提で作られています。つまり、0.1の次は0.2、 0.9の次は1.0です。ところが動画の時間はそうではありません。59秒の次は60秒ではなく1分00秒です。 この時点で、電卓の感覚とズレています。

たとえば、1分40秒を「1.40」、2分30秒を「2.30」と見なして足すと、 3.70のような数字になってしまいます。しかし動画尺としては70秒ではなく、 1分10秒を繰り上げた4分10秒が正解です。数字の見た目が似ていても、 ルールが違うのでそのまま足してはいけません。

例:
1分40秒 + 2分30秒

秒で考えると 100秒 + 150秒 = 250秒
250秒 = 4分10秒

つまり正解は 04:10 です。

こうしたズレは短い動画では気づきにくいですが、コーナー数が多い企画や長尺動画では積み重なって大きなミスになります。

10進法と60進法の違い

動画尺を扱うときに大事なのは、時間が60進法で動くという感覚です。60秒で1分、 60分で1時間に繰り上がります。日常生活では当たり前ですが、数字だけを見ているとつい10進法の感覚に戻ってしまいます。

動画編集ではこの感覚がかなり重要で、カット尺、BGM長さ、ナレーション尺、台本全体の尺など、 いろいろな場面で足し算・引き算が発生します。だからこそ、タイムコード専用の考え方が必要になります。

押さえておきたい基本:
  • 60秒 = 1分
  • 60分 = 1時間
  • 動画の時間は「時:分:秒」で扱う
  • 見た目が小数っぽくても、小数ではない

このルールを頭では理解していても、毎回手計算するのは面倒です。特に尺が多い案件では、 計算そのものをツールに任せたほうが速くて安全です。

fpsが入ると何が難しくなるのか

さらに難しくなるのが、フレーム計算です。動画では秒の下に「フレーム」という単位があります。 これは1秒を何コマに分けるかという考え方で、24fpsなら1秒 = 24フレーム、30fpsなら1秒 = 30フレーム、 60fpsなら1秒 = 60フレームです。

つまり、秒だけでなくフレームも繰り上がります。たとえば30fpsで15フレームと20フレームを足すと、 35フレームではなく1秒05フレームになります。ここも普通の電卓感覚では扱いにくいポイントです。

30fpsの例:
00:00:00:15 + 00:00:00:20

15フレーム + 20フレーム = 35フレーム
30フレームで1秒に繰り上がるので、正解は 00:00:01:05 です。

カット点を厳密に扱う編集や、複数素材の尺調整ではこの差が効いてきます。 フレーム込みのタイムコードは、fps設定とセットで扱うのが基本です。

24fps・30fps・60fpsのざっくりした使い分け

fpsは映像の世界ではとても基本的な設定です。厳密には案件や納品仕様に従う必要がありますが、 日常的な感覚としては次のように覚えておくと使いやすいです。

24fps

映画っぽい動き、アニメ、シネマ調の映像でよく使われます。少しフィルム的な印象が出やすいフレームレートです。

30fps

YouTube動画、一般的なWeb動画、配信用の素材などで使いやすい標準寄りの設定です。 普段の動画制作では触れる機会が多いです。

60fps

ゲーム実況、スポーツ、動きの激しい映像など、なめらかさが欲しいときに使われます。 フレーム数が多いぶん、尺の細かい調整にも向いています。

重要なのは、どのfpsで計算しているかを最初に固定することです。ここがぶれると、 同じタイムコードでも実際のフレーム数の扱いが変わってしまいます。

台本や構成案の時間集計で起きやすいこと

実務では、台本や構成案のテキストに「オープニング 00:30」「商品紹介 05:45」「エンディング 01:15」 のような時間が並んでいることがあります。こういうとき、1つずつ電卓に打ち込むのは手間がかかりますし、 打ち間違いもしやすいです。

また、動画の構成が長くなるほど、部分尺の修正が全体尺にどう響くかを追いにくくなります。 1カ所だけ20秒増えた、別のコーナーを15秒削った、という調整が入ると、 全体で何分何秒になったかをすぐに知りたくなります。

よくある実務の場面:
  • 企画書や台本の各コーナー尺を合計したい
  • 編集後のカット尺を足して総尺を見たい
  • BGMやテロップの尺を合わせたい
  • ナレーション原稿の時間感覚を把握したい

こうした場面では、テキスト内の時間表記をまとめて抽出して合計できる仕組みがあるとかなり便利です。

タイムコード計算ツールを使うと早い場面

タイムコード計算ツールを使うと、60進法とfpsを意識した足し算・引き算をそのまま処理できます。 さらに、台本や構成案から時間表記を一括抽出して合計できるタイプなら、 コピペだけで全体尺を出しやすくなります。

  • テンキーだけで素早く尺を足したい
  • フレーム込みのタイムコードを扱いたい
  • 台本のテキストから時間だけ拾いたい
  • 動画全体の長さをざっくり把握したい

手計算でできなくはありませんが、ミスが出やすく、何度も見直すことになります。 専用ツールを使うほうが、結果的に速くて安全です。

タイムコード計算をすぐ試す

60進法の時間やフレーム込みのタイムコードを計算したい場合は、 タイムコード計算ツールを使うと早いです。連続計算にも、台本テキストの一括集計にも向いています。

タイムコード専用電卓を開く

よくある質問

なぜ普通の電卓だとタイムコード計算を間違えやすいのですか?
普通の電卓は10進法で計算しますが、動画の時間は60秒で1分、60分で1時間に繰り上がる60進法です。 そのため、1分40秒を1.40のように扱うと計算結果がずれやすくなります。
fpsとは何ですか?
fpsは1秒あたりのフレーム数を表します。24fps、30fps、60fpsなどがあり、 映像を何枚の静止画で構成するかの基準になります。フレームを含むタイムコード計算では、このfps設定が重要です。
台本や構成案の時間をまとめて合計する方法はありますか?
あります。台本や構成案の中にある00:30や01:25などの時間表記をまとめて抽出し、 合計できるツールを使うと速いです。手入力よりもミスが減り、全体の尺を把握しやすくなります。
フレームなしの時間計算だけでもタイムコードツールは使う意味がありますか?
はい。フレームなしでも動画尺は60進法なので、普通の電卓より専用ツールのほうがミスを減らしやすいです。 コーナー尺の合計や動画全体の長さ確認にも向いています。

この記事について

この記事は、現役のITエンジニアが運営するUseAgentsで、 動画編集や台本制作で起きやすいタイムコード計算のズレを減らすために作成しました。

ツールの使い方だけでなく、なぜ普通の電卓では危ないのか、fpsや60進法をどう考えるべきかまで含めて、 実務で使いやすい形でまとめています。